2月になりました。

2月といえば節分、節分といえば鬼。

鬼といえば、私の地元岩手では「なもみ」のことを指します。

秋田の「なまはげ」によく似た(同じ?)風貌の鬼ですね。



いつもと変わらない夕食のひととき、

突然家の窓がガタガタと揺れ、

外から雄たけびが聞こえてきます。

状況が分からず、固まる子どもたち(私と兄妹)。



次の瞬間、玄関が勢い良く開き、

鬼たちが「悪い子はいねぇがあ!!」と髪を振り乱しながら乱入してきます。

泣き叫びながら「良い子です!」「イイコニシマス.」とカタコトの日本語で答える子どもたち(私と兄妹)。

今でも、時々夢に見る幼い頃の恐怖体験です。


のだ村に暮らすのだ! 令和の時代にも なもみがやってきたのだー! (2020/01/27) より画像転載。


本来、なもみがやってくるのは小正月の時期。

ですが、我がオノデラ家の場合はちょっと違います。



イレギュラーに、節分の時期にもやって来るのです。

(小正月に姿を見せた年はさすがにお休みしてたようですが)。



先日帰省した際に初めて知ったのですが、

オノデラ家ではわざわざ保存会から衣装を取り寄せ、

鬼の正体がバレないよう、仙台と八戸にいる親戚を呼び寄せてやっていたよう。


おまけに、作り物の包丁では迫力が出ないからと、

本物のナタやノコギリを用意。


気合いの入れ方が違うというか、やりすぎというか。

個人でそこまでするか、という。



おかげさまで、大人になってからも1/15と2/3は無性に家の戸締りを確認したくなります。




気付けば、私も人の親になり、

それを企画する側になってしまいました。


教育手段の側面もある、季節の変わり目の伝統行事。

自分の子どもたちにもやってあげたいですね。



by.オノデラ(福島営業所)